このドキュメントについて

このドキュメントは Firevault のライブラリを設計するために必要な情報をまとめたものです。

ライブラリを設計する

ライブラリは複数のフィールドで構成されます。フィールドはいつでも好きな時に、追加・削除・変更・並べ替えを行うことができます。

  • フィールドを削除すると、登録済みのプロパティはすべて削除されます。

  • フィールドの表示順序はコンテキストに依存します。フィールドの表示順序は画面ごとに様々なルールに基づいて決定されますが、優劣がない場合はフィールドの定義順序が適用されます。

  • ライブラリの設計を始めるには、メニュー  スキーマを編集をタップします。

ライブラリの再構築について

ライブラリの設計を変更するとライブラリの再構築が行われます。ライブラリの再構築には登録済みのアイテム数に応じた時間が必要となります。

  • ライブラリ再構築中でも操作を行うことができますが、完了するまで待つことをお勧めします。

  • 再構築の進捗状況は画面上部にオレンジのバーで表されます。

フィールドを定義する

タイトル

フィールド名を定義します。

フィールド名は同一階層で重複しないように定義してください。同一階層に同じフィールド名のフィールドが存在すると、数式などで正しいフィールドを参照できなくなります。異なる階層でのフィールド名の重複は問題ありません。

フィールドタイプ

フィールドの型を定義します。フィールドタイプはフィールド追加時に選択します。あとで変更することはできません。

テキスト

単一行の文字列を表すフィールドタイプです。

オプション
ピックリスト

テキストが取り得る値と並び順を定義したもの。ピックリストは入力時に候補として表示されます。また、ピックリストの順序はテキストの並び順となります。なお、ピックリストに定義されていない値も入力することが可能で、その場合の並び順は最後尾となります。

読み仮名

日本語のテキストには自動的に読み仮名が振られます。読み仮名は、テキストの並べ替え・検索・インデックスの生成などに使用されます。※自動変換された読み仮名は正確でない場合があります。

ノート

複数行の文字列を表すフィールドタイプです。

数値

10進の数値を表すフィールドタイプです。

オプション
小数点以下桁数

保持する小数点以下の桁数を指定します。0の場合は整数を表します。端数は丸めモードによって処理されます。

丸めモード

端数の処理方法を指定します。

四捨五入

端数を四捨五入します。

切り捨て

端数を切り捨てます。

切り上げ

端数を切り上げます。

銀行丸め

基本は四捨五入と同じですが、端数がちょうど中間の値(整数の場合0.5)の場合、値が偶数になるように切り捨て、もしくは切り上げされます。

最小値

数値が取り得る最小の値を指定します。最小値未満の値は最小値に置き換えられます。

最大値

数値が取り得る最大の値を指定します。最大値を超える値は最大値に置き換えられます。

桁区切り文字を使用する

桁区切り文字(日本語環境では三桁ごとのカンマ)を使用するかどうかを指定します。

はい

桁区切り文字を使用します。10000001,000,000と表示されます。

いいえ

桁区切り文字を使用しません。10000001000000と表示されます。

接頭語

数値の先頭に付加する文字列を指定します。

接尾語

数値の末尾に付加する文字列を指定します。

接尾語は「個」「℃」など、値の単位を表すのに使用することができます。

通貨

通貨の値を表すフィールドタイプです。

オプション
通貨コード

通貨コード(通貨の種類を三桁のアルファベットで表したもの)を指定します。設定可能な値は Wikipedia を参照してください。

丸めモード

端数の処理方法を指定します。詳細は数値のオプションを参照してください。

最小値

数値が取り得る最小の値を指定します。最小値未満の値は最小値に置き換えられます。

最大値

数値が取り得る最大の値を指定します。最大値を超える値は最大値に置き換えられます。

真偽値

真偽値を表すフィールドタイプです。真偽値とは「真」か「偽」のどちらかを表す値です。真は「1」、偽は「0」の数値として表現されますが、オプションで表示フォーマットを指定することができます。

オプション
フォーマット

真偽値の表示フォーマットを選択します。

  • はい / いいえ

  • オン / オフ

  • あり / なし

  • 真 / 偽

  • チェックマーク

レート

レートを表すフィールドタイプです。レートは1から5の5段階の数値で表現されますが、画面上では満たされた星の数で表示されます。

星の数が0の場合、レートの値は0ではなく値なしとなります。

時間

時間を表すフィールドタイプです。「2時間35分」のような時間を表します。

オプション
単位

時間の単位を選択します。

単位を変更しても登録済みの時間の値は変換されません。単位をからに変更した場合、3分180秒とはならず3秒となりますので注意してください。
単位を繰り上げる

単位の繰り上げを行うかどうかを指定します。単位の繰り上げは一段階のみ行われます。

はい

単位の繰り上げを行います。「155分」は「2時間35分」と表示されます。

いいえ

単位の繰り上げを行いません。「155分」は「155分」と表示されます。

フォーマット

時間の表示フォーマットを選択します。「2時間35分」のような形式で表示するか、「2:35」のように省略形式で表示するかを選択します。

日付

日付を表すフィールドタイプです。

オプション
日付フォーマット

日付の表示フォーマットを選択します。

日付フォーマットはiOSの言語設定により変化します。
日付の方向

現在より過去か未来のどちらの日付を入力するかを選択します。入力候補と日付の並び順に影響します。

過去

入力候補には過去の日付が表示されます。並び順は新しいもの順となります。

未来

入力候補には未来の日付が表示されます。並び順は古いもの順となります。

日記など過去の出来事を記録する場合は「過去」、予定など未来の出来事を管理する場合は「未来」を選択します。

日付と時刻

日付と時刻を表すフィールドタイプです。最小単位は「分」となります。

オプション
日付フォーマット

日付の表示フォーマット。

日付フォーマットはiOSの言語設定により変化します。
日付の方向

現在より過去か未来のどちらの日付を入力するかを選択します。入力候補と日付の並び順に影響します。

過去

入力候補には現在より過去の日付が表示されます。日付の並び順は新しいもの順となります。

未来

入力候補には現在より未来の日付が表示されます。日付の並び順は古いもの順となります。

写真

写真(画像)を表すフィールドタイプです。

  • 先頭の写真はサムネイルとして表示されます。

  • アイテム閲覧画面ではタップすることでプレビューを表示することができます。

  • 先頭の写真フィールドはカバー写真として扱われ、アイテム閲覧画面ではトップに表示されます。

オプション
画像サイズ

長辺の最大ピクセル数を指定します。保存時に指定されたサイズになるように縮小されます。

極小

長辺が320ピクセルになるように縮小します。1000枚で約28MBのストレージを消費します。とにかくストレージを節約したい場合に最適です。

長辺が640ピクセルになるように縮小します。1000枚で約82MBのストレージを消費します。iPhoneでの閲覧に最適です。

長辺が1280ピクセルになるように縮小します。1000枚で約246MBのストレージを消費します。iPadでの閲覧に最適です。

長辺が2048ピクセルになるように縮小します。1000枚で約582MBのストレージを消費します。PCでの閲覧に最適です。

オリジナル

オリジナルサイズのまま保存します。1000枚で約2.4GBのストレージを消費します。たいせつな思い出の記録に最適です。

位置情報を除去する

写真の位置情報を除去するかどうかを指定します。

はい

写真の位置情報を除去します。

いいえ

写真の位置情報を除去しません。

ライブラリを他のユーザーと共有する場合は、プライバシー保護のため写真の位置情報を除去することをお勧めします。

ドキュメント

ドキュメント(ファイル)を表すフィールドタイプです。

  • あらゆるフォーマットのファイルを保持することができます。

  • アイテム閲覧画面ではタップすることでプレビューを表示することができます。

名前

人の名前を表すフィールドタイプです。名前は以下のコンポーネントで構成されます。コンポーネントは子フィールドとして表され、取捨選択することができます。

ミドルネーム
敬称(前)
敬称(後)
ニックネーム

住所

住所を表すフィールドタイプです。住所は以下のコンポーネントで構成されます。コンポーネントは子フィールドとして表され、取捨選択することができます。アイテム閲覧画面ではタップすることでマップを開くことができます。

郵便番号
都道府県
市区町村
以降の住所

電話番号

電話番号を表すフィールドタイプです。

  • アイテム閲覧画面ではタップすることで電話をかけたり、メッセージを送ることができます。

メールアドレス

メールアドレスを表すフィールドタイプです。

  • アイテム閲覧画面ではタップすることでメールを送ることができます。

URL

URLを表すフィールドタイプです。

  • アイテム閲覧画面ではタップすることでURLを開くことができます。

グループ

複数のフィールドをグループ化するフィールドタイプです。グループに含まれるフィールドは子フィールドとして表され、任意の数のフィールドを追加することができます。

グループの子フィールドは階層構造の関係を持つことができます。階層を変更するにはフィールドを長押しします。
オプション
フォーマット

テキストとして出力する時のフォーマットを指定します。${フィールド名}のようにフィールド名を置換ブレースで囲むことでフィールドの値を展開することができます。フォーマットが未指定の場合は、グループに含まれるフィールドをスペース区切りで連結したものとなります。

置換ブレースは入れ子にすることができます。外側の置換ブレースは内側の置換ブレースの内容が空でない場合のみ出力されます。これにより無用な装飾を行わないようにすることができます。
フォーマット ラベルの内容 出力結果

未指定

自宅

自宅 123-4567-890

[${ラベル}] ${電話番号}

[自宅] 123-4567-890

なし

[] 123-4567-890

${[${ラベル}] }${電話番号}

123-4567-890

連結

複数のフィールドの値を連結してテキストに変換するフィールドタイプです。対象のフィールドはフォーマットで指定します。

オプション
フォーマット

テキストとして出力する時のフォーマットを指定します。詳細はグループを参照してください。

フィールド フィールドタイプ フォーマット フィールドの値

タイトル

連結

${日付} (${天気}) ${気温}

2019/11/12 (晴れ) 16℃

日付

日付

2019/11/12

天気

テキスト

晴れ

気温

数値

16℃

連結元のフィールドは非表示にするオプションで非表示にすることができます。

数式

複数の数値型フィールドの値を元に計算を行うフィールドタイプです。

オプション
結果タイプ

計算結果のフィールドタイプを選択します。

数式

数式を指定します。${フィールド名}のようにフィールド名を置換ブレースで囲むことでフィールドの値を展開することができます。

${金額} * ${単価}

(${上底} + ${下底}) * ${高さ} / 2

カウント

プロパティ数をカウントするフィールドタイプです。

オプション
対象のフィールド

対象のフィールドを指定します。複数登録可能フィールドのみを指定することができます。

フィールド プロパティの値

数量

5

8

3

カウント

3

合計

プロパティの合計値を求めるフィールドタイプです。

オプション
対象のフィールド

対象のフィールドを指定します。複数登録可能フィールドのみ指定することができます。

フィールド プロパティの値

数量

5

8

3

合計

16

平均

プロパティの平均値を求めるフィールドタイプです。

平均値の小数点以下桁数は対象フィールドの小数点以下桁数+1となります。
オプション
対象のフィールド

対象のフィールドを指定します。複数登録可能フィールドのみ指定することができます。

フィールド プロパティの値

数量

5

8

3

平均

5.3

最小

プロパティの最小値を求めるフィールドタイプです。

オプション
対象のフィールド

対象のフィールドを指定します。複数登録可能フィールドのみ指定することができます。

フィールド プロパティの値

数量

5

8

3

最小

3

最大

プロパティの最大値を求めるフィールドタイプです。

オプション
対象のフィールド

対象のフィールドを指定します。複数登録可能フィールドのみ指定することができます。

フィールド プロパティの値

数量

5

8

3

最大

8

最初

最初のプロパティの値を求めるフィールドタイプです。

オプション
対象のフィールド

対象のフィールドを指定します。複数登録可能フィールドのみ指定することができます。

フィールド プロパティの値

数量

5

8

3

最初

5

最後

最後のプロパティの値を求めるフィールドタイプです。

オプション
対象のフィールド

対象のフィールドを指定します。複数登録可能フィールドのみ指定することができます。

フィールド プロパティの値

数量

5

8

3

最後

3

フィールドオプション

フィールドに対するオプションを指定します。

複数登録を可能にする

プロパティを複数登録できるようにするかどうかを指定します。

はい

プロパティを複数登録できるようにします。アイテムには0個以上のプロパティが存在可能です。

いいえ

プロパティを複数登録できるようにしません。アイテムには常に1個のプロパティが存在します。

複数登録を可能にするいいえに変更すると、すでに登録されているプロパティは先頭を残してすべて削除されます。

非表示にする

アイテム一覧画面、アイテム閲覧画面でフィールドを非表示にするかどうかを指定します。

はい

アイテム一覧画面、アイテム閲覧画面でフィールドを表示しません。

いいえ

アイテム一覧画面、アイテム閲覧画面でフィールドを表示します。

連結数式などの計算式は結果にその内容を含むため、計算元のフィールドは表示する必要がない場合があります。たとえば、タイトルとして日付と天気の連結フィールドを定義した場合、日付と天気は非表示にすることができます。

タイトル: 2019/11/12 (晴れ)
日付: 2019/11/12
天気: 晴れ

インデックス

インデックスを定義します。インデックスとはプロパティの値を集約するためのルールを定義したものです。インデックスツリー画面においては、インデックスの値はフィールドの子要素となり、アイテムの絞り込みやドリルダウンを行うことを可能にします。また、アイテムリスト画面においては、アイテムのセクション化を行う役割を持ちます。

▶︎ アーティスト
 ▶︎ A
 ▶︎ B
 ▶︎ C
▶︎ リリース日
 ▶︎ 2019年
 ▼ 2018年
  ▶︎ 12月
  ▼ 11月
   30日
   29日
   28日

セルフ

プロパティの値そのものをインデックスの値とします。テキスト型と数値型のフィールドで使用可能です。

プロパティの値 インデックスの値

Firevault

Firevault

12.5

12.5

五十音

読み仮名の先頭の文字を五十音加工した値とプロパティの値をインデックスの値とします。テキスト型のフィールドで使用可能です。

五十音加工
  • アルファベットは大文字に変換

  • 全角カタカナ、半角カタカナはひらがなに変換

  • 濁点、半濁点、ウムラウトなどの発音記号(ダイアクリティカルマーク)を除去

  • 数字、記号、絵文字は#に変換

プロパティの値 インデックス

abracadabra

A

abracadabra

寿限無じゅげむ

寿限無じゅげむ

🐕

#

🐕

単語

指定された区切り文字で分割した値をインデックスの値とします。区切り文字は任意の数だけ追加することができます。

区切り文字
空白

空白文字を区切り文字とします。

句読点

句読点を区切り文字とします。句読点は一般的に区切り文字として使用される文字全体を表します。

文字を指定

任意の区切り文字を指定します。

区切り文字の前後の空白文字は無視されます。
区切り文字 プロパティの値 インデックスの値

空白

ABC銀行 xyz支店

ABC銀行

xyz支店

句読点

フランス / パリ

フランス

パリ

句読点

123-4567-890

123

4567-890

句読点

句読点

123-4567-890

123

4567

890

@

.

firevault@gacha.net

firevault

gacha

net

範囲

プロパティ値の範囲をインデックスの値とします。範囲はしきい値のリストで表されます。

しきい値 プロパティの値 インデックスの値

100, 250, 500, 1000

50

– 100

120

100 – 250

250

250 – 500

780

500 – 1000

1000

1000 –

カレンダー

日付を年/月/日で分割した値をインデックスの値とします。日付型のフィールドで使用可能です。

プロパティの値 インデックスの値

2019年11月14日

2019年

11月

14日

レート

レートの整数部の値をインデックスの値とします。レート型のフィールドで使用可能です。

プロパティの値 インデックスの値

4.5

★★★★☆ 4

レートの値は整数ですが、平均の値は小数部を持ちます。

URL

URLのホストをインデックスの値とします。URL型のフィールドで使用可能です。

プロパティの値 インデックスの値

https://firevault.gacha.net/index.html

firevault.gacha.net

拡張子

ファイルの拡張子とファイル名をインデックスの値とします。ドキュメント型のフィールドで使用可能です。

プロパティの値 インデックスの値

document.pdf

pdf

document.pdf